SCSKは6月3日、EDI 2024年問題の1つとして挙げられる、ファームバンキング利用者が従来の接続手順では利用できなくなるという問題の解決のため、「スマクラ for Internet EDI AnserDATAPORT接続サービス」を、9月1日から提供開始することを発表した。

  • スマクラ for Internet EDI AnserDATAPORT 接続サービス サービス概要図

    スマクラ for Internet EDI AnserDATAPORT 接続サービス サービス概要図

「EDI 2024年問題」とは、2024年1月に予定されている、NTT東日本とNTT西日本のISDN回線デジタル通信モードの提供終了および電話網のIP化に伴い、既存の受発注などの EDI(電子デー タ交換)による企業間取引が従来通り使用できなくなること。

ファームバンキングでは現行の接続手順である全銀手順が使用できなくなることから、新たな接続手順の選択と基幹システムと接続するためのインターフェースの開発が課題となっている。

SCSKが9月から提供を開始する「スマクラ for Internet EDI AnserDATAPORT接続サービス」は、従来型EDIからインターネットを活用したEDI(JX 手順、ebXML、AS2、Web-EDI、全銀 TCP/IP(広域 IP 網)、SFTP、ZEDI など)への移行を実現するためのサービス。

Connecure接続はSCSKにて開通済みの回線を用意し、敷設・運用も実施する。SCSKのEDIサービスを利用している他の顧客と共用で使用することで、個別に接続環境を構築するよりも開通手続きが早く、運用の手間もかからず安価で「AnserDATAPORT」を利用できるとしている。

既にSCSKのEDI(スマクラ)サービスを利用している契約企業および接続先企業は、新規にEDI回線を設置せず、既存のEDI回線をそのまま利用可能だという。 また、複数金融機関との接続が可能で、金融機関ごとに接続インターフェースを開発する必要がないということだ。