Arasは3月23日、ライフサイクル全体でシミュレーションを可能にするための高い拡張性を有しつつ、柔軟かつオープンなソリューションである「Arasシミュレーション管理」の最新リリースを発表した。

同アプリを活用することで、さまざまなツールのあらゆる種類のシミュレーションのプロセスとデータを管理する機能が提供され、解析データと結果はデジタルスレッドの一部となり、要件仕様にまで遡って追跡可能なクローズドループを通じ、シミュレーションのデータをビジネスに活用できる情報として接続することができるようになるという。

同社では、同アプリについて、Arasプラットフォーム上の一連のアプリの一部であり、「Aras要件管理」、「Arasシステムアーキテクチャ」、「Arasプロダクトエンジニアリング」とともに、顧客のシステムズシンキングおよびデジタルトランスフォーメーション戦略を実現する重要な要素となると説明している。

具体的には、同アプリを活用することで、企業全体のエンジニアリング、製造、および保守プロセスに関連するすべての異なるタイプのシミュレーションを管理できるようになるとしており、これによりシミュレーション担当者は、シミュレーションに付随する事務作業を低減し、モデリング、解析、および方法論に集中できるようになるという。また、正確な製品構成バリエーション、混合フィデリティモデル、パラメーター値などの入力は自動的にシミュレーションスタディの一部となり、解析結果はデジタルスレッドの一部としてさまざまなプロセスで公開されるため、さまざまな分野の関係者が適切な結果を使用して、タイムリーな意思決定を行うことができるようになるとしている。

  • Arasシミュレーション管理

    「Arasシミュレーション管理」の機能の1つ、グラフナビゲーション機能(シミュレーションのバージョンの追跡を可視化)

  • Arasシミュレーション管理

    「Arasシミュレーション管理」のCADモデルへのリンク(デジタルスレッドにより解析結果の追跡性をもたらす)

  • Arasシミュレーション管理

    「Arasシミュレーション管理」によるシミュレーション比較(グローバル企業の設計の意思決定を加速)