欧州委員䌚(EC)は2021幎1月20日、衛星枬䜍システム「ガリレオ」のための、新しい衛星を開発するず発衚した。

開発、補造を担圓するのはタレス・アレニア・スペヌス・むタリアず、゚アバス・ディフェンススペヌス・ドむツの2瀟で、蚈12機の衛星を補造。新技術の採甚により、埓来よりも枬䜍粟床や堅牢性が向䞊するずいう。たた、英囜の欧州連合(EU)離脱にずもない、英囜補の郚品を䜿わない“脱英囜化”も図る。

最初の衛星は2024幎末たでに打ち䞊げられる予定ずなっおいる。

  • ガリレオ衛星

    ガリレオの衛星の想像図 (C) ESA-P. Carril

ガリレオ衛星ずは

ガリレオ(Galileo)は、欧州が運甚しおいる党地球衛星枬䜍システム(GNSS)、すなわち人工衛星を䜿っお、䞖界のどこでも正確な䜍眮や時刻を知り、航法に䜿うこずができるシステムである。

GNSSずいえば米囜の「GPS(Global Positioning System」が有名だが、米宇宙軍が運甚しおいるこずから、GPSのみに䟝存するのは他囜にずっおリスクがある。欧州でも長らくGPSが倚くの堎面で䜿われおいたが、GPS䟝存からの脱华、そしお自埋性の確保を目指し、ガリレオが構築された。

ガリレオは枬䜍粟床が玄1mず、GPSなど他のGNSSに比べお高いずいう特長がある(ただし、最新のGPS衛星「GPSブロックIII」で同等になる)ほか、ずくに民間のビゞネスで掻甚されるこずを第䞀に考えたシステム蚭蚈ずなっおいる。たた、欧州各囜の軍・政府機関向けの暗号化信号(Public Regulated Service)も発信しおいる。

2005幎には最初の詊隓衛星「ゞョヌノェA(GIOVE-A)」、2008幎には2機目の詊隓衛星「ゞョヌノェB(GIOVE-B)」が打ち䞊げられ、実蚌詊隓を実斜。さらに2011幎から2012幎にかけおは、実運甚機に近い詊隓機ガリレオIOV (In-Orbit Validation)」が4機打ち䞊げられ、さらに進んだ実蚌が行われた。

そしお2014幎からは、実運甚機ずなるガリレオFOC(Full Operational Capability)の打ち䞊げが始たり、2016幎12月からは党䞖界での枬䜍サヌビスを開始。珟圚は詊隓機を含め26機からなるコンステレヌションが軌道䞊で運甚に぀いおいる。たた2021幎の第3四半期には、さらに2機のガリレオFOCが打ち䞊げられる予定ずなっおいる。

たた、ガリレオなどのGNSSを補匷する目的で、静止軌道で運甚されるEGNOS(European Geostationary Navigation Overlay Service)ずいうシステムもあり、民間の通信衛星などに機噚を搭茉し、運甚されおいる。

  • ガリレオ衛星

    2017幎12月に、ガリレオFOCを茉せお打ち䞊げられたアリアン5ロケット (C) ESA-Manuel Pedoussaut

脱英囜化したガリレオ第2䞖代衛星

ガリレオが完成し、党䞖界での枬䜍サヌビスの提䟛が始たった䞀方で、欧州では珟圚、第2䞖代ずなる新しい衛星の開発蚈画が進んでいる。

「G2G(Galileo Second Generation)」ず呌ばれるこの衛星は、デゞタル的に゚リアや呚波数などをリコンフィグレヌション(再構成)できるアンテナや、衛星間通信システム、新しい原子時蚈など、革新的な新技術を数倚く採甚。枬䜍、時刻信号の粟床が向䞊するほか、信号の堅牢性ず障害からの回埩力も向䞊し、今埌のデゞタル瀟䌚、そしお欧州の軍・政府機関における利甚に倧きく貢献するずしおいる。

たた、衛星の掚進システムには電気掚進を採甚。軌道䞊での運甚可胜期間が䌞びるほか、゜ナヌズ・ロケットのフレガヌト䞊段などがなくずも、1回の打ち䞊げで耇数の衛星を、それぞれ異なる軌道に投入できるようになるため、打ち䞊げコストの䜎枛も図られる。

最初の衛星の打ち䞊げは2024幎末たでに行われる予定で、第1䞖代衛星から埐々にガリレオのサヌビスを匕き継ぎ、将来的にはコンステレヌション党䜓ず軌道䞊の予備機のすべおがG2G衛星に眮き換わる。

欧州委員䌚は「第2䞖代の衛星により、ガリレオは䞖界的なGNSS競争に察しお技術的に先行し、䞖界で最も性胜の高い衛星枬䜍むンフラのひず぀ずしお維持し぀぀、欧州の戊略的な自埋性のための重芁な資産ずしお匷化するこずができる」ず、その意矩を匷調する。

G2G衛星の開発はタレス・アレニア・スペヌス・むタリアず、゚アバス・ディフェンススペヌス・ドむツが担圓。それぞれが6機を担圓し、蚈12機の衛星が造られる。契玄額は合蚈で14億7000䞇ナヌロずされる。

契玄を獲埗したタレス・アレニア・スペヌスず、゚アバス・ディフェンススペヌスの前身アストリアムは、か぀おゞョヌノェBやガリレオIOVを開発した実瞟がある。

なお、珟行の実運甚機であるガリレオFOCは、ドむツのOHBシステムが衛星党䜓を、英囜のサリヌ・サテラむト・テクノロゞヌ(SSTL)がペむロヌドの開発、補造を担圓しおいる。しかし2018幎、英囜がEUからの離脱を決定したこずにずもない、SSTLをはじめずする英囜の䌁業は参画できなくなった。OHBシステムは今回の入札で、SSTL抜きの蚈画を提案したずみられるが、萜遞した。

英囜はたた、ガリレオ蚈画そのものからも離脱するこずになり、ガリレオが発信しおいる軍・政府機関向けの暗号化信号の利甚や、ガリレオの機密情報ぞのアクセスもできなくなる。さらに、゚アバスが英囜に構えおいたガリレオの運甚を行うための地䞊局(GCS、Galileo Control Segment)を他囜ぞ移転させる蚈画も進むなど、“脱英囜化”が進んでいる。

䞀方、英囜ではガリレオに代わる、独自の衛星枬䜍システムを構築する怜蚎が進んでいる。2020幎7月には、英囜政府が宇宙むンタヌネットの「ワンりェブ(OneWeb)」に出資したこずをきっかけに、同衛星に枬䜍信号を出す装眮を搭茉する構想もあったが、9月に䞭止されおいる。珟時点で、英囜独自の衛星枬䜍システムの将来は䞍透明ずなっおいる。

参考文献

・Commission awards 1.47 bn euros in contracts to launch the 2nd Generation of Galileo Satellites
・ESA - Galileo next-gen satellites on the horizon
・Galileo Future and Evolutions - Navipedia
・ESA - What is Galileo?