TheWindowsClubは2020年12月18日(米国時間)、「Microsoft Edge ARM version rolled out for Apple M1 devices」において、MicrosoftがApple M1チップ搭載のMacデバイスにネイティブ対応したEdgeブラウザをCanaryチャンネル向けにリリースした伝えた。これによって、Microsoft EdgeはM1 SoC(System on Chip)の性能を最大限に引き出すことが可能になり、大幅なパフォーマンスと安定性の向上が期待できる。

これまで、M1チップ搭載デバイスでEdgeを利用するにはRosetta 2エミュレータを使用する必要があった。エミュレータ版でも実用上の問題は発生しないが、M1チップの可能性を最大限に引き出すことはできなかった。AppleのM1 SoCにはユニファイドメモリアーキテクチャ(UMA)をはじめとする多くの独自技術が採用されているが、Rosetta 2エミュレータ経由で実行されるアプリケーションではそれらの恩恵を受けることができないからだ。Canaryチャンネルにリリースされた最新版はM1チップ搭載Macに最適化されたもので、M1チップの能力を最大限に活用することが可能となっている。

Canaryチャンネルは、試験的なものも含めて最先端の機能が搭載された開発バージョンを提供するチャンネルである。ほぼ毎日リリースが行われ、いち早く最新の技術を試すことができるが、開発版であるためバグを含んでいる場合も多く、使用は自己責任となる。CanaryチャンネルのEdgeは下記サイトからダウンロードできる。

  • Apple M1チップ対応版がダウンロードできる

    Apple M1チップ対応版がダウンロードできる

現時点では、M1チップ対応版のEdgeのリリーススケジュールは特に発表されていない。現行のEdgeの安定バージョンが87であるのに対し、Canaryチャンネルのバージョンは89となっている。順調に開発が進めば、バージョン89の安定版は2021年3月頃にリリースされる見込みとっている。