11月11日から13日にかけて幕張メッセにて開催されている分析機器・科学機器専門展示会「JASIS 2020」。最新の分析機器の展示を見て歩く中で、なにやら懐かしい気持ちがする緑の模様の看板を見つけた。この模様は……

  • キムワイプ

    さまざまな大きさのキムワイプが並ぶ 左下段から「キムワイプS-200mini」「キムワイプS-250リントガード」「キムワイプS-200」「キムワイプM-150」 上段「キムワイプL-100」

やっぱり! キムワイプだー!!

学生時代、研究室にいつもいたアイツ……。昔の友人にばったり会ったかのような嬉しさ、懐かしさがこみあげてくる。研究者や理系学生にはおなじみ、実験機器などの清掃の際に使用されることが多い、紙ワイパー「キムワイプ」。

キムワイプは米キンバリー・クラーク社が開発し、日本製紙クレシアが業務委託を受け、製造、販売を行っている。

JASIS 2020の日本製紙クレシアブースには2019年、販売から50周年を迎えたキムワイプだけでなく、キムタオルなど、紙ワイパーだけでも10種類以上、「WYPALL」シリーズなどの不織布ワイパーも11種類ほど紹介されているほか、ポリエステルやポリプロピレンを使用したワイパーなど、さまざまな“拭く”ための製品たちがずらりと並んでいる。

  • ワイプオール

    不織布タイプで、水やアルコールに濡らしても破れにくい「WYPALL」シリーズ

豊富な種類があるため、ブースの来訪者からも「医療機器を拭きたいのだが、どれが適しているか?」や「なるべくレンズを傷つけず拭きたいのですが……」など具体的な用途の相談が多いという。

さまざまなニーズに対し、ブースの担当者が的確に「それならこれです!」と応対していたのが印象的であった。

  • キムテクピュア

    ポリエステル100%長繊維でできた「キムテクピュア」シリーズ。発塵・残留イオンが非常に少なく、医療機器やレンズ工場、電子工場などで使用されているという

最後にブースの担当者に、キムワイプが長年愛される理由を聞いてみたところ、「発売から50年、品質や素材は変えていません。途中で変えてしまうと研究結果などに影響が出てしまいかねないため、変わらない価値という形で提供しております」という答えが返ってきた。

長年の知見を活かし、さまざまなニーズに応える製品の開発・販売を行う一方、変わらない価値を提供する日本製紙クレシア。同社のブースでは、ワイパーのほか保護メガネの「クリーンガード」シリーズなど、研究を下支えするさまざまな製品の展示が行われている。

  • 日本製紙クレシア

    JASIS2020における日本製紙クレシアブースの様子

なお、ブースの担当者によると、大学研究室限定でご愛用感謝キャンペーンを実施中だという。 購入対象期間は2020年12月31日(木)までで、応募締め切りは2021年1月15日(金)となっている。