Cloudflare(クラウドフレア)は10月15日、従業員向けの包括的なクラウドベースのネットワーク・アズ・ア・サービス・プラットフォーム「Cloudflare One」の提供開始を発表した。
同社によると、パンデミックで引き起こされたリモートワークへの急速な移行に伴い、企業ではシステムへのアクセスを許可する前にすべてを確認する「ゼロトラスト」に基づいたアーキテクチャの採用を検討しているという。
Cloudflare Oneは、自社の大規模ネットワーク上で、オフィスやデータセンター、従業員の現場にパブリックインターネットへの複数のオンランプ(入口)を設け、トラフィックを包括的なゼロトラストソリューションに接続。統合ソリューションにより、業務アプリケーションへの高速で安全な接続、インターネットを介さないチームアプリの利用、個人デバイスの安全なビジネス利用、環境やクラウドプロバイダを問わない仕事を実現するとしている。
遠隔で働く従業員が、どこからでも企業のファイアウォール内と同様の保護を受けることができ、Cloudflare OneでCloudflare Accessがすべてのワークロードの本人確認を行い、Cloudflare Gatewayがインターネット上のユーザー、デバイス、データを安全に保護する。
また、同社のリモートブラウザ分離技術は、ユーザーのブラウザとエンドポイントの間にギャップを作り、デバイスやネットワークを悪用や攻撃から保護するほか、Okta、Onelogin、Ping Identityなど主要なID管理プラットフォーム、およびCrowdStrike、VMware、Carbon Black、Tanium、SentinelOneなどのエンドポイント保護プラットフォームとシームレスに連携している。
さらに、ファイアウォール機能により、グローバルですべてのデータフローを包括的に把握することができ、データセンター、支店、クラウド、エンドポイントで何が起こっているかを俯瞰的にとらえ、そのインテリジェンスを使用してネットワーク全体への侵入や脅威をすみやかに軽減するという。