ベンチャー企業のGAZIRUは、ブランド品など製品個体を識別するサービスを流通業向けに提供開始する。タグやシリアルナンバーを付与せずとも、製品の個体を識別できるため偽物防止をはじめ製品管理やサービス面での拡充も期待できる。

同社の個体認識サービスは、スマートフォンで撮影した画像を認識エンジンとデータベースを持つクラウド(オンプレも可能)で照合し個体を識別する。7月には照合処理速度を10倍に向上させ、リユースなど二次流通を対象とした実証事業を行ってきたが、10月からは化粧品など一次流通製品を対象にしたトレーサビリティの実証事業も予定している。同社はベンチャーキャピタルGlobal Catalyst Partners出資のベンチャー企業で、LPとして参画するNEC(日本電気)の物体指紋認証技術をコアにした事業展開を目指している。同社は、アプリを用いた識別の様子も動画で公開しているが、登録から照合までクリックベースの簡単な操作。"モノ"に個性を与えることでどんな変革が可能になるのか?大いに期待されるところだ。