ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は6月10日(米国時間)、医薬品部門のヤンセンファーマ(ヤンセン)を通じ、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチン候補である「Ad26.COV2-S」を用いた第1/2a相臨床試験を当初計画の9月開始から2か月前倒しし、7月後半より開始すると発表した。
今回の第1/2a相試験は、米国およびベルギーにて、1045名の18歳から55歳までの健康な成人および65歳以上の高齢者に投与し、安全性、反応原性(ワクチンに対する反応)および免疫原性(免疫反応)の評価を目的に実施される。
また、同社では第1相試験の結果および規制当局の承認が得られ次第、同ワクチン候補の第3相臨床試験を開始することを目的に、米国立アレルギー・感染症研究所と協議を進めていることも明らかにしており、ワクチン候補の安全性と有効性が確認されることを前提に、2021年中に10億回分以上のワクチンを世界中に供給することを目指すとしている。