QunaSysは4月13日、材料開発の第一線で活躍する国内研究者が集い、量子コンピュータの実応用の可能性を世界に先駆けて発掘するコミュニティ「QPARC」を設立したことを発表した。
同コミュニティは、量子情報・量子化学を専門とする講師陣による勉強会とコミュニティ形成の2つをメインの活動として運営していく予定で、勉強会では量子情報やNISQ量子計算の基礎についての講義とプログラミング演習を行う「基礎理解コース」と材料開発の量子化学計算を軸に、励起状態・エネルギー微分などの計算手法やアプリケーション探索に向けたワークショップなどを行う「応用コース」の2コースを用意。それぞれ3か月間の開催が予定されているという。
一方のコミュニティの形成では、参加者のみならず、量子コンピュータの実用に向け、最先端の研究に携わる大学の研究者や海外ハードウェアベンタとの交流の機会を設置し、知見の共有や領域に特化したグループワークなどを通して、コミュニティの交流を図るとしている。
なお、QunaSysでは今後、材料開発に携わる研究者を対象に、同コミュニティに参加する企業の募集していくとしており、設立時点ではすでにコミュニティメンバーとして、ダイキン工業や京セラ、村田製作所、東レなど素材や材料を中心とした国内メーカーが多数参加を表明している。