Microsoftは3月16日(米国時間)、「Announcing .NET 5 Preview 1|.NET Blog」において、「.NET 5.0 Preview 1」の公開を伝えた。Microsoftは.NET Frameworkや.NET Coreの正式な後継を「.NET 5」と位置づけており、2020年11月に一般公開を予定している。

今回公開されたプレビュー版は正式公開へ向けた初のプレビュー版であり、.NET 5で実現される全容を表していると言える。.NET 5.0 Preview 1は次のページから取得可能。

  • Download .NET 5.0 (Linux、macOS、and Windows)

    Download .NET 5.0 (Linux, macOS, and Windows)

.NET 5 Preview 1の主な改善点は次のとおり。

  • 正規表現エンジンの大幅な改善。従来比で3倍から6倍の改善が実現されており、ケースによってはもっと高速に動作する
  • RyuJITコード品質の改善(nullチェックの生成する必要性を削減、一度だけ評価する重複式を探して折りたたむ機能、フェーズを並べ替えて主要な最適化を早期に実施など)
  • イベントパイプにアセンブリロード機能を追加。これによってFusion Log Viewerを備えた.NET Frameworkの一部と同様の診断機能に対応
  • イベントパイプへプロファイラからの書き込みを許可
  • GitHubリポジトリを統合しビルドとパッケージ化に必要となるGitHubの数を削減

Microsoftは、.NET 5の目標として次のような項目を掲げている。

  • モバイルアプリ開発の統合。現在Mono BCLを使用しているXamarinアプリケーションなどもすべて.NET 5に統合する。.NET 5をデスクトップアプリケーション開発、モバイルアプリ開発、Webアプリケーション開発のプラットフォームとする
  • 複数のプラットフォームに対してネイティブアプリケーションを提供する(Windows、Android、iOSなど)
  • 複数のプラットフォームに対してWebアプリケーションを提供する(Webブラウザ、モバイル、デスクトップなど)
  • クラウドネイティブアプリケーションに対応
  • 継続的な改善(BCLのアルゴリズム高速化、ランタイムにおけるコンテナサポートの改善、HTTP3のサポートなど)

現在、Microsoftがサポートしているプラットフォームは.NET Framework 4.8が最新版となるが、このバージョンはすでに開発が終了している。Microsoftはオープンソース化およびクロスプラットフォーム化した.NET Coreへ開発を移し、このオープンソース版の次期バージョンを「.NET 5」と位置づけ、.NET Frameworkの後継と位置づけている。