Python Software Foundationは12月20日(米国時間)、「Python Software Foundation News: Python 2 series to be retired by April 2020」において、2020年4月を最後にPython 2系のサポートが終了すると伝えた。2020年4月にPython 2.7系の最後のリリースが行われ、これ以降はPython 2.7系に対して新しいリリースは提供されない見通し。
当初、Python 2.7系は2015年にサポートの終了が予定されていた。しかし、ベンダーやディストリビューターにPython 3へ移行する十分な時間をもたせるという観点から、5年間の延長が実施されたと説明している。
2020年4月以降はPython 2.7系にバグや脆弱性が発見されたとしても、新しいバージョンのリリースは行われない。バグ修正や脆弱性対策はPython 3系に対してのみ実施されることになるため、Python 2系を使っている場合は、2020年4月までにサポートが提供されているPython 3系へ移行することが望まれる。
Python 2系のサポートはあと半年もせずに終了する状況にあるが、依然としてPython 2系が使われるシーンは多い。Python 2系とPython 3系では文字列の扱いに非互換が存在していることもあり、Python 3系へ移行せずに2系を使い続けているベンダやユーザは少なくない。
しかし、セキュリティの観点からサポートの終了したバージョンを使い続けることには問題があると見られており、早期にPython 3系へ移行することが望まれる。