vim onlineは12月13日(米国時間)、「Vim 8.2 released : vim online」が、Vimの最新版となる「Vim 8.2」のリリースを伝えた。Vim 8.2は1年以上かけて開発が進められたテキストエディタVimの最新バージョン。マイナーリリースと位置づけられているものの、「ポップアップウィンドウ」が追加された特徴的なバージョンに仕上がっている。
Vimプラグインの開発者はVimにさまざまな機能を求めているが、その中でもポップアップウィンドウとテキストプロパティに対する要望が多かったという。今回、Vim 8.2にポップアップウィンドウ機能が導入されたことで、プラグインにおいて簡単にポップアップウィンドウが利用できるようになった。この機能を利用することで編集中のテキストの上にメッセージや関数プロトタイプ、コードスニペットなどを素早く表示することができるとされている。
Vim 8.1にポップアップウィンドウのサポートを追加することは大変な開発だったという説明が掲載されている。多くの追加ロジックを実装する必要があり、画面を効率的にアップデートできるようにする必要があり、さらにプラグイン開発者が簡単に使用できるものにするために、多大な努力と時間が必要だったとしている。
Vimはプラグインを用いることで、さまざまな機能を拡張できる。Vim 8.2にポップアップウィンドウの機能が追加されたことで、今後リリースされるプラグインでポップアップウィンドウの活用が進む可能性がある。
Vimは人気の高いエディタソフトウェアの1つ。LinuxやUNIX系オペレーティングシステム、macOSやWindowsなど、幅広いプラットフォームで人気がある。ssh経由でログインした状態でコーディングをするといった用途で力を発揮するほか、多くのLinuxディストリビューションでデフォルトエディタの1つとして利用されている。