NTT東日本は11月6日、企業向けSDxサービスである「ギガらくVPN」「ギガらくスイッチ」を11月11日に提供開始すると発表した。装置1台あたりの月額利用料は、ギガらくVPNが4500円(税別)から、ギガらくスイッチが2500円(税別)から。いずれも初期費用は不要であり、最低利用期間は24カ月、提供エリアは日本全国。

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新サービスは、ユーザー企業が求めるVPN装置(マネージド型ルーター)やスイッチ装置の設定を事前に行った上でレンタルし、導入から運用までのサポートを一元的に行うもの。

既存の法人向けWi-Fiサービスである「ギガらくWi-Fi」と合わせてLAN環境からWAN環境まで柔軟なネットワークを提供し、ユーザー企業の安定した業務環境の運用を支援するとしている。

拠点間通信に関しては、インターネットVPNの使用によりギガらくVPN設置拠点間のセキュアな通信を実現するとし、ユーザー側での固定IPアドレスの取得や設定作業は不要なため、安価かつ簡易な拠点間通信を実現するという。

業務で利用するSaaSなどの通信を振り分け、直接インターネットに接続できるローカルブレイクアウト機能を備え、拠点間通信の課題だったトラフィック量の増加による速度遅延や、設備増資コストの削減を実現するとしている。

設定や管理などについて、導入時は、ユーザー企業が求める設定をNTT東日本が事前設定した状態で提供。VPN装置やスイッチ装置の設定変更も、同社がクラウド上で実施するという。

現地工事が必要な場合も全国対応が可能なため、遠方での拠点開設や設定変更時におけるIT担当者の管理稼動を、大きく削減できるとしている。

ギガらくVPN、ギガらくスイッチ、ギガらくWi-Fiの一括導入により、ユーザー企業向けダッシュボード機能を使用し、各拠点におけるWi-Fiアクセスポイント装置の下部端末までの利用状況を可視化し、遠隔で確認できるという。

トラブル対応に関しては、ネットワーク環境の状況をクラウドでリアルタイムに把握しているといい、「インターネットに接続できない」などのトラブルが発生した際も遠隔から接続状況の確認や設定変更を行う。また、お客さまのIT担当者に代わり、従業員からの問合せについてもサポートセンターが対応するとしている。

なお、機器はレンタルで提供。各サービスのプランと月額利用料(税別)は以下の通り。

ギガらくVPNのハイエンドプランが4500円、ハイエンドLTEプランが7000円、エンタープライズプランが1万2000円。

ギガらくスイッチの8ポート給電プランが2500円、24ポートプランが3200円。

オプションの訪問修理オプションは500円、拡張サポートオプションは2000円。

なお同社は、自社ブランドでのサービスの提供を希望するパートナー企業に対して、同サービスをOEMで提供するという。