静岡県袋井市、NTT、NTT西日本は9月24日、同市が提供している公衆無線LANサービス「FUKUROI Free Wi-Fi」のうち、公衆電話ボックスに設置しているWi-Fiアクセスポイントに非常用電源を設置する実証実験を行うと発表した。

NTTグループは「訪日外国人にとって被災時にWi-Fiを利用した情報収集が重要」という防災関係機関の意見に基づき、公衆電話ボックスを設置場所として活用されているWi-Fiアクセスポイントについて、停電時の運用について検討をしている。

一方、袋井市は9月28日から同市「エコパスタジアム」で行われるラグビーワールドカップ2019に向け、スタジアム最寄り駅前(東海道本線愛野駅)の公衆電話ボックス(NTT西日本資産)にWi-Fiアクセスポイントを整備しており、訪日外国人が観戦時にWi-Fiを利用すると想定しているという。

こうした背景から、3者は、停電時における屋外での訪日外国人を含む被災者の通信手段確保に向け、公衆電話ボックスに設置されているWi-Fiアクセスポイントに対し非常用電源を設置する実証実験を実施する。

実証実験は9月28日から3カ月程度、袋井市愛野駅南口駅前広場で行われる。

  • 実証実験の概要