LINEは8月19日、プログラミング学習プラットフォーム「LINE entry」において、プログラミング教育用のソフトウェア、オリジナル教材、出前授業を無料で秋から一般向けに提供開始すると発表した。これに先出ち、専任講師が学校のプログラミング授業をサポートする出前授業の事前申込受付を教育関係者を対象に同21日から開始する。

LINE entryは、放送大学、千葉大学とLINEなどにより共同で開発しており、同社がこれまでに情報モラル教育で培ってきた経験やノウハウ、学校現場、教育機関との協力体制も活用し、2020年度からの小学校プログラミング教育必修化に向けて、子どもたちへの学びに加え、教職員にも使いやすいものを目指している。ソフトウェア、オリジナル教材、出前授業をはじめとしたコンテンツはすべて無償で提供し、学校だけでなく家庭での自主学習にも活用できるという。

  • 「LINE entry」の利用イメージ

    「LINE entry」の利用イメージ

ソフトウェアは、子どもたちが使いやすいビジュアル型のプログラミング言語で簡単にプログラムを書き、実行することを可能とし、プログラミングを楽しく学び、自ら書いたプログラムが動く様を通して、論理的思考力や問題解決能力を養う。

オリジナル教材は、文部科学省の学習指導要領に基づいたオリジナルの教材を開発し、2020年度から必修化となる小学校でのプログラミング教育の授業にも有効活用できるという。

出前授業は、プログラミングを通して子どもたちが「論理的に考え、問題を解決していく過程を楽しみながら、新しい思考への気づきを得られる」ような、また先生が「プログラミング教育は楽しいものであり、自らの授業でも実践してみたいと思える」ような授業を目指している。

出前授業の事前受付は8月21日から開始し、2020年度の小学校におけるプログラミングの必修化の前にLINE entryのソフトウェアやオリジナル教材を活用したプログラミングの授業を、学校の子どもたちに実際に体験することが可能。対応科目は小学校4、5、6年生の算数(将来的には、総合・理科・家庭科、社会などにも対応できるよう検討中)、上限回数は、1学校につき年1回までとなり、1日に最大3コマまで対応を可能としている。