Microsoftは米国時間2019年7月26日、同日リリースしたWindows 10 Insider Preview ビルド18945に含むWSL(Windows Subsystem for Linux) 2において、WSL 2上で稼働するLinuxのネットワークアプリケーションに、Windows 10からアクセスする機能を備えたことを公式ブログで発表した。

以前のビルドではリモートIPアドレスを介してアクセスする必要があったものの、本変更に伴い、Windows 10における開発環境は大きく向上する。同社は将来的にLinuxからWindows 10を介したネットワークアプリケーションへのアクセスも実現したいという。

  • WSL 2で動作するNodeJSアプリケーションへlocalhost経由でWebブラウザからアクセスしている(公式ブログより抜粋)

    WSL 2で動作するNodeJSアプリケーションへlocalhost経由でWebブラウザからアクセスしている(公式ブログより抜粋)

また、ユーザープロフィールフォルダーに設定ファイルを作成することで、Linuxのカスタマイズが可能になったのも新機能の1つ。特定カーネルモジュールが必要な場面や、Linuxに割り当てるメモリー容量の変更などに用いるとMicrosoftは説明している。記述方法や他の変更点はChangelogをご参照いただきたい。

阿久津良和(Cactus)