インターネットイニシアティブ(IIJ)は7月3日、クラウド型のSD-WAN(Software Defined WAN)サービス「IIJ Omnibusサービス」の機能を拡充し、Office 365などのクラウドサービス(SaaS)への通信をIIJ Omnibusのサービス基盤上で自動的に経路制御する「IIJクラウドプロキシサービス」の提供を開始した。価格は初期費用が12万円~、月額費用が16万3000円~。

新サービスは、Office 365をはじめとしたSaaSへのWebアクセスによるトラフィックを、クラウド上にある独自開発のプロキシサーバが顧客のポリシーに沿いながら適切に経路制御するサービス。

  • サービスのイメージ

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Webアクセスのトラフィックを最適な経路に自動で振り分けることで、ファイアウォールやプロキシ、Webフィルタリングサーバなどインターネットゲートウェイ機器の負荷を軽減でき、月額のクラウドサービスで提供するため、アセットレス、ライセンス管理不要で利用できるという。

また、接続先のアドレス情報(FQDN)が更新されるたびに設定変更する必要があOffice 365のアドレス情報を自動的に取得し、独自の宛先リストテンプレートとして提供され、企業のOffice 365利用では必要でないアドレスの除外も自動更新されるため、管理者の負荷を軽減するとしている。

さらに、分かりやすい管理画面上で複数の振り分けルールを設定・編集することが可能とし、それぞれのルールに優先順位を付けすることで、細やかなコントロールができるという。