ソフトバンクは、クラウドサービスと親和性の高い統合VPNサービス「SmartVPN」を基盤に、SDN(Software-Defined Networking)技術を活用した新たなネットワークプラットフォーム「SD-WANサービス」の申込受付を、7月30日から開始することを発表した。

  • ネットワークプラットフォーム概念図

    ネットワークプラットフォーム概念図

企業のネットワーク管理者が抱える課題は多岐にわたり、ユーザーがネットワーク環境の快適さを維持し続けるには、アプリケーションレベルでWAN全体を最適化し、かつ変化に対応できる柔軟なネットワークが求められる。

SD-WANの特長として、特定のアプリケーションを閉域網からインターネットへ通信を振り分ける「インターネットブレイクアウト」や、通信やアプリケーションの重要度によって利用回線を決める「マルチパス選択」による、顧客のネットワークの最適化がある。

また、ポータルサイトでの一元管理により、アプリケーション単位のトラフィックやネットワーク状態の可視化、GUI(Graphical User Interface)によるネットワークやセキュリティーのポリシー変更などを行えるため、顧客による管理やポリシー変更などの作業時間短縮や運用コストの圧縮を可能にする。

ソフトバンクのSD-WANは、SD-WANを導入していない拠点やインターネット接続拠点との通信が可能であるうえ、利用用途に応じた最適なコストでネットワークを構築できるのが特長。さらに、複数のセキュリティー機能をSD-WANルーターに集約し、インターネット接続拠点のセキュリティーを高めるサービスが用意されるなど、これまで通信事業者として培った経験とノウハウを生かし、ソフトバンクが運用や管理のサポートを一元で行うとしている。

提供予定メニューは、ファーウェイ製のルータをベースにSD-WAN機能を拡充し、SD-WANコントローラーでネットワークの管理・可視化、プロビジョニングを可能とするセグメンテーション機能を含めた、フルオーバーレイに対応したSD-WANソリューション「SD-WAN Type H」と、フォーティネット製の次世代ファイアウォールFortiGateをベースにSD-WAN機能を拡充し、高いセキュリティーレベルでアプリケーションの最適化を可能とする、インターネットブレイクアウトに適したSD-WANソリューション「SD-WAN Type F」の2種類。ともに、SD-WANルーターと専用ポータルをセットで提供される。