慶應義塾大学とコンカーは6月18日、研究費および経費管理の業務プロセス改革を目的とした実証実験を共同で開始した。慶應義塾大学で発生する請求書処理にコンカーの請求書管理クラウド「Concur Invoice」を、立替経費精算に経費精算・管理クラウド「Concur Expense」を利用することで、業務効率化・ペーパーレス化を目指す。なお、実証実験の環境はコンカーから無償で提供する。
実証実験は、慶應義塾大学理工学部の経費精算処理を中心に開始する。理工学部では、毎年約5~6万件の請求書・領収書が発生しており、目視検査による多重チェック、上長承認時や各部署間の紙の証憑の回覧や、回覧後の会計システムへの入力業務が教職員の負担になっているという。
今回の実証実験では、紙の見積書・納品書・請求書・領収書及びそれらを補足する添付書類について請求書管理クラウド「Concur Invoice」、経費精算・管理クラウド「Concur Expense」を用いて電子データとして管理することで、業務プロセスの効率化やペーパーレス化の有効性を検証。
大学をはじめとした公共機関における経費管理の業務効率化、ペーパーレス化への期待は今後さらに高まることが予測されており、コンカーでは4月から学校法人、中央省庁、地方自治体、独立行政法人、病院などの公共機関向けに、SAP Concurソリューションの実証実験環境を先着10団体に対して無償で提供することを決定し、公共機関の間接業務・間接費管理のデジタル変革を支援している。