NECディスプレイソリューションズは6月12日、同社の「ビューライトシリーズ」の新製品として、静音性能を向上させた明るさ6000ルーメンで解像度WUXGAのフィルターレス液晶プロジェクタ「NP-P605ULJL」を発表した。価格はオープンプライス、出荷開始は7月下旬。販売目標は、発売後1年間で国内・海外合わせて5000台。

  • NP-P605ULJLの外観

新製品は、約2万時間の利用が可能というレーザー光源と、独自の光学エンジンユニットの密閉循環冷却構造を採用したプロジェク。密閉循環冷却構造によりファンノイズを抑え、エコモード時19dBの静音を実現した。エコモードオフ時でも25dBであり、会議室や教室、また美術館や図書館など、静かさを求められる環境でも快適に使用できるとしている。

密閉循環冷却構造は、液晶パネルの冷却に外気を取り込まないため、フィルターが不要で、ランプ交換やフィルターメンテナンスの工数や経費を削減できるという。

  • 密閉循環冷却のイメージ

また、専用アプリケーションであるMultiPresenterにより、インストールしたPCやスマートフォン、タブレット端末内のファイルや写真、カメラの映像、Webページの画面などを、有線/無線LAN経由でプロジェクタへ送信できる。

ネットワークに接続した複数のPCやタブレットなどの画面を最大16分割して投写したり、任意の端末をフル画面投写したりできるため、データの比較や会議中の意見交換などに便利だという。

レンズシフト機構を搭載し、投写画面の位置を上下・左右に調整でき、ダイヤルを回すことで、プロジェクタ本体を動かさずに投写位置を調節できるという。

その他、20Wのスピーカーの内蔵し、インタフェースとして、デジタル入力端子HDMI 2系統やHDBaseT、ミニD-Sub15ピン、100base-TX LAN、USBなどの端子を装備。LANケーブル1本で映像・音声・制御信号を伝送できるHDBaseTへの対応する。