Python 3.4系のリリースマネージャを務めているLarry Hastings氏は2019年5月8日(米国時間)、「Python Insider: Farewell, Python 3.4」において、Python 3.4をクローズしたことを伝えた。Python 3.4系最後のリリースは2019年3月に実施されているが、この日までクローズ処理は行われてこなかった。

Python 3.4はasyncio、ensurepip、enumパッケージといった最近のPythonで使われている新機能が導入されたバージョンとされており、Larry Hastings氏はPython 3.4のクローズを惜しんでいる。

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現在、それぞれのブランチで次のバージョンが最新版として公開されている。

  • Python 3.7.3
  • Python 3.6.8
  • Python 3.5.7
  • Python 3.4.10
  • Python 2.7.16

Python 3.6系は2018年12月に公開されたPython 3.6.8がバグ修正モード最後のリリースとされており、以降は必要に応じてセキュリティフィックスバージョンのみが公開される予定になっている。Python 3.5系は明確なリリースプランはないものの、2019年9月前後でPython 3.5.8のリリースが予定されている。Python 3.4系は2019年3月に公開されたPython 3.4.10が最終バージョンとされており、今後新しいバージョンがリリースされることはないとされている。Python 3.4系を使用している場合、より新しいサポートの提供されているバージョンへ移行することが望まれる。

Python 2.7系は現在、拡張メンテナンス期間に入っており、2020年1月1日まではバグ修正を目的としたリリースが実施されることになっている。2019年の中期にPython 2.1.17が、2020年1月には最後になると考えられるPython 2.7.18の公開が予定されている。それ以降はサポートが終了される見通し。