インターネットイニシアティブ(IIJ)は4月10日、千葉県白井市に建設していたデータセンター「白井データセンターキャンパス(白井DCC)」が完成し、2019年5月1日より稼働開始すると発表した。

「白井DCC」は、需要に応じて柔軟かつ安価に設備を構築することを可能とするシステムモジュール型工を取り入れ、運用コスト削減と運用効率の最大化を実現する、最新のデータセンターとなる。

  • 白井データセンターキャンパスの外観

敷地面積は約4万平方メートル、設備収容は6000ラック、最大延床面積は約8万平方メートル、最大受電容量が50MW。

空調設備の消費電力を削減するため、「外気冷却空調方式」を採用しているほか、設備室内の壁面に設置した空調ファンからサーバへ冷気を吹き出すことで、従来の床吹き出し型より効率的に空調搬送できる空調システムを採用するなど、電力利用効率の最適化を最大限に図っている。さらに効率を高めるため、AIによる、空調・ITの一体的制御を導入する。

人材不足や労働環境の改善、競争力向上に向けた運用コスト低減に対応するため、ロボットによるデータセンター運用の無人化/自動化に取り組む。

具体的には、フィジカルロボット(REBORG-Z)により、来訪者のアテンド、屋内外の巡回業務等の無人化を実証するほか、ソフトロボット(RBA/RPA自動化基盤)により、入館申請業務、障害発生時の復旧対応等のITオペレーション業務の自動化を実証する。