IBMは4月3日(日本時間)、IBMはIBM Storwize V5000ファミリーの新製品としてミッドレンジオールフラッシュストレージ「IBM Storwize V5100F/V5100」と、エントリーストレージ「IBM Storwize V5010E/V5030E」を発表した。

IBM Storwize V5100F/V5100は、同社が独自開発したFlashCoreテクノロジーとフラッシュ専用の高速接続規格であるNVMe(Non-Volatile Memory Express)による処理能力で、要件の厳しいAIや分析アプリケーションのサポートに必要な機能、可用性、高速性を実現するという。

  • 「IBM Storwize V5100」の外観

    「IBM Storwize V5100」の外観

また、クラウド上で稼働する仮想化ソフトウェアの「IBM Spectrum Virtualize for Public Cloudと組み合わせることで、オンプレミスとパブリッククラウド間のデータ移動が簡単かつ高速に実現でき、複数拠点でのデータセンターではなく、クラウドを使用した災害対策も可能。

さらに、IBM Cloudに加えて、Amazon Web Services(AWS)にも導入が可能になり、IBM Storwizeファミリーをはじめとした同社のすべてのストレージは、Spectrum Virtualize for Public Cloudの機能を活用してマルチクラウド環境の実装を簡素化できるとしている。

加えて、無償のクラウドサービスとして提供されるIBM Storage Insightsにより、グローバルで収集したデータをAIで分析することで障害の事前検知や未知のバグ発見が可能となり、障害の発生頻度の低減が見込めるという。今回、システムアラート機能が強化され、ストレージ基盤全体の監視や分析が効率化が図れるとしている。

一方、IBM Storwize V5010E/V5030Eは前モデルよりパフォーマンスが強化され、エンタープライズクラスの機能性、可用性、信頼性を提供するという。

  • 「IBM Storwize V5010E」の外観

    「IBM Storwize V5010E」の外観