PTCジャパンは、2月6日から2月8日にかけて東京ビッグサイトにて開催されている「日本ものづくりワールド2019 第30回 設計・製造ソリューション展(DMS)」において、2019年3月にリリース予定の3D CADソフトウェアの最新版「Creo 6.0」の機能説明などを行っている。
設計の段階でシミュレーションを実行できれば、開発の工数を削減できるのではないか。こういう発想は昔からあり、実現に向けた取り組みがなされてきたが、実際には、解析向けにモデルを簡略化したり、メッシュを切ったりといったデータ変換を行う必要があり、手間と時間がかかっていた。
こうした問題を解決するのが、ANSYSのリアルタイムシミュレーションツール「Discovery Live」ベースの技術をCreoに搭載した「Creo Simulation Live」であり、Creo 6.0にて正式版として提供される予定である。ブースでも、会場入り口の目の前にコーナーが設けられており、多くの人からの注目を集めていた。
Creo Simulation Liveの最大の特徴は、モデルに対しほんの数秒で解析結果を表示することができるという点。形状を変更しながらシミュレーションを行うことができるため、形状の編集に手をかけずに最適な設計の探索を可能とする。
なお、同社は毎年3月をめどにCreoのメジャーアップデートを予定しており、すでにCreo 7.0についても2020年の3月ころのリリースに向けて開発が進められている。Creo 7.0では、Creo Simulation Liveに続き、ANSYSの統合型マルチフィジックスシミュレーション環境「Discovery AIM」を、「Creo Simulation AIM」として統合する予定で、より設計の場でのシミュレーションの活躍を推進していくとしている。