札幌市、札幌観光協会、NTTドコモ、NTTテクノクロス、NTTの5者は1月24日、「さっぽろ観光あいのりタクシー」や観光施設の電子チケットを提供する実証実験事業を共同で実施すると発表した。実施期間は、1月25日から2月24日まで。

これは、急増している外国人観光客をはじめとする観光客の市内周遊において課題となっている二次交通やキャッシュレス決済、コミュニケーション問題を解決し、消費拡大や再訪意欲の向上を図ることを目的にしている。

観光客向けの相乗りタクシーと観光施設の電子チケットを合わせて有料で提供する手法は、国内初の取組だという。

乗車タクシーは、一人1日3,000円(税込)であらかじめ定められた市内16カ所の乗降場所間(札幌市が実施しているオープンデータプラットフォーム「DATA-SMART CITY SAPPORO」で収集したデータをもとに乗降場所を選定)を乗り降り自由(乗車料金はWEBによるクレジットカード決済)となる。利用者はWEB(スマホやタブレット)で予約(地図上で乗降場所、時間を設定)や決済が可能。運行時間は9:00~17:00(予約受付時間は8:00~16:30)で、運行車両は普通タクシー(定員5名)とジャンボタクシー(定員10名)を併用し、最大15台を使用。

  • データをもとに乗降場所を選定

  • 乗車タクシーアプリ

電子チケット対応施設は、円山動物園、さっぽろ羊ヶ丘展望台、さっぽろテレビ塔。

実験では、リアルタイムのAI処理で最適な車両を決定し配車することにより、目的の降車場所まで効率的な乗合運行を実現し、実効性のある取組が期待されている。