amsは11月12日、低侵襲手術で使用される高性能な使い捨て内視鏡の開発・製造を可能にするCMOSイメージセンサ「NanEyeM/NanEyeXS」を発表した。
NanEyeMは、1mm2の大きさで10万ピクセルを実現。LVDSインタフェースを採用することで、最大レート62MHz、49fpsの画像を転送することが可能。最長2mのケーブルとともにマイクロカメラモジュール(MCM)として供給され、独自のマルチエレメントレンズにより、センサの実効分解能向上と歪みの抑制を実現する。これにより、従来のNanEye 2Dセンサ比で、変調伝達関数(MTF)がコーナーで50%以上となり、歪みを15%未満に低減したほか、色収差も1ピクセル未満としたという。
一方のNanEyeXSは、フットプリント0.46mm2と、世界最小クラスを実現したCMOSイメージセンサ。解像度4万ピクセルでデジタル出力し、28MHzでの最大レートは55fpsとなっている。
amsでは、こうした小型CMOSイメージセンサを搭載した小型内視鏡を活用することで、不十分な消毒に起因する二次汚染リスクを排除する使い捨て内視鏡をさまざまな分野に適用できるようになるとするほか、使い捨てのため、内視鏡の消毒が間に合わずに手術室のスケジュールを混乱させる、といったことも防ぐことができるようになると説明している。
なお、2製品ともに2019年1月よりサンプル出荷を開始する予定だという。