NTTドコモは10月22日、Bluetooth Low Energy(以下、BLE)を用いた位置情報把握サービス「Location Net」を活用した「ランナー位置把握システム」を開発したと発表した。

同社はこれまでも、マラソンランナーが専用BLEタグを身につけて走行すると、コース上に設定された検知器が信号を受信し、専用アプリがダウンロードされたスマートフォンに現在地や走行タイムが通知される「KOBEスマートランニングサービス」のほか、「屋内型運動データ測位システム」の実証実験などを通じ、快適かつ効果的にスポーツを楽しむことができるサービスの開発を目指してきた。

今回、「ランナー位置把握システム」は、ランナーが身に着けるBLEタグを、計測ポイントに立つ計測員のスマートフォンなどで検知することでランナーの位置を把握するというもの。

測定にスマートフォンを使用するため、大掛かりな機材の設置が不要となるほか、コースでの測定地点の変更が安価に行えるようになる。

また、スマートフォンで検知した走行タイムや位置情報などは、パートナー企業が開発する表示システムでデータ加工・ビジュアル化することができ、観戦者がアプリやパソコン、テレビなどで確認することが可能となる。

なお、10月6日に放映されたTBS番組「オールスター感謝祭'18」内のコーナー「赤坂五丁目ミニマラソン」では同システムを採用。計測データをもとに、TBSが開発した表示システムを用い、ランナー間の距離差や各ランナーの位置をWebサイト上でリアルタイムに表示することに成功したという。