日立ソリューションズは9月4日、米Automation AnywhereのRPA(Robotic Process Automation)を導入する企業に向けて、初期投資を抑えて全社展開を実現する「RPA運用支援クラウドサービス」を同21日から販売を開始すると発表した。

  • 新サービスのイメージ

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新サービスでは、企業の複数部門や全社でロボット開発を行うようになると、品質や実装のレベルがバラバラのロボットが構築されてしまうため、同社における運用を通じて最適化された標準ガイドラインを提供することで、ロボット開発の標準化をスムーズに進められ、開発作業時間を短縮できるという。

また、FAQ、ロボットのサンプル、部品などもポータルサイトで提供するほか、ユーザー自身で作成したガイドラインや社内で稼働するロボットのモジュールも共有できるため、業務や環境に適したロボットを効率的に開発・運用できるという。

さらに、難易度の高いロボット開発やトラブルについてはポータルサイトから同社のエンジニアに直接問い合わせることが可能なため、企業はヘルプデスクとしての対応に負荷をかけず、コストを低減しつつ効率的に全社展開を推進できるという。

  • ポータルサイトのイメージ

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加えて、ロボットの開発から稼働までの申請や承認の手続きを行うワークフローを提供することで、社内におけるロボットの開発状況や稼働状況を一元管理できるため、野良ロボットの開発・稼働を抑止することに加え、ロボットを登録・利用する上でのコンプライアンス上のルール、ロボットが停止した場合の対処方法などの情報も共有できるため、企業はRPAを全社で導入する上で重要なガバナンスを強化することを可能としている。

企業は新サービスにより、RPAのスピーディな全社展開を実現し、運用に関する作業効率の向上やヘルプデスクの負荷軽減によるコスト削減も図ることができるという。また、ロボット開発から稼働までの申請・承認手続きの一元管理や、全社で稼働するロボットの集約・共有により、RPAに関するガバナンスの強化を可能としている。