8月22日、リフカムは「中途・アルバイト・エンジニア採用別のリファラル採用成功事例セミナー」を開催した。このセミナーの中で、freeeが「freeeのエンジニア採用でのリファラル採用の成功/失敗事例」と題した講演を行った。
セッション冒頭にはリフカムの営業部 ゼネラルマネージャーである西尾夏樹氏が登壇し、リフカムについて紹介するとともに、リファラル採用の現状について語った。
同氏は、2050年までに労働人口が30%以上減少する中、求人媒体の掲載件数は35.7%増加するなど人手不足であり、コストをかけても採用が難しい時代が訪れていることを指摘。エンジニアの求人倍率は7倍前後と特に高い倍率になっており、転職手段としてはすでに友人の働く会社への訪問や、友人からの紹介などリファラル採用が多く行われていることを紹介した。
「転職活動に入った途端、GoogleやAmazonといった有名企業と比較され、ブランド力で勝っていかないと自社には転職してもらえない。そのため、転職活動をしていない層へどんどんアプローチし、そこから自社を軸に転職活動をしてもらうためのきっかけとして、友人紹介がメインになってくるのではないかと思っている。リファラル採用は潜在層を獲得していく1つのチャネルだ。ギャップなく良いことも悪いことも伝えた上で入社してもらうため採用の質も高く、人材紹介を利用するのに比べてコストが抑えられる」と西尾氏は、現在、リファラル採用が注目されている要因を語った。
すでに米国では85%の企業がリファラル採用を導入しており、メジャーな採用方法となっている。一方で既存社員の紹介という手法自体は日本でも導入している企業は多くあるが、日本企業での成功ノウハウがなく、人事側にも従業員側にも負荷がかかるという印象もあり、事実上運用が回っていない企業が99%だという。
これに対してリフカムは、制度の取り入れから、認知の徹底、キーパーソンからのつながりを利用した従業員の巻き込みなどステージごとの課題を解決し、リファラル採用の成功と定着に導くサービスを展開している。
「各社がリファラル採用をこれから必ずやることになるだろう。5年、10年でその仕組みを作って、次は紹介したくなる会社づくりという部分に目を向けていくのではないだろうか。アメリカでは当たり前の採用になっているので、日本でも当たり前に導入されていくことになるだろう」と西尾氏は語った。