NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は8月30日、社外からセキュアに業務ができる環境を構築する働き方改革対応のソリューションを9月中旬から「モバイルワークスペースソリューション」のプランとして提供を開始すると発表した。

新ソリューションは「Office 365」「Windows 10」、IDベースのセキュリティソリューション「Enterprise Mobility + Security」を含む「Microsoft 365」、SSL-VPNに対応した業務システムへの接続サービス「Bizモバイルコネクト」、セキュリティマネジメントサービスなどを組み合わせたもので、ファットクライアントからの本格的なテレワーク環境(セキュアドPC環境)を実現するという。

セキュアドPC環境は、常にセキュアなネットワークを介して業務情報にアクセスできるシンクライアントの長所と、ネットワーク環境に左右されず迅速に起動や作業ができるファットクライアントの長所を両立した、NTT Com独自のソリューション。

端末は起動後すぐに利用可能な状態となり、社内システムなど機密性の高い情報にアクセスする際は、自動的にSSL-VPNを介したセキュアな接続を行う。常時インターネットとSSL-VPNの両方に接続し、利用するサービスによって自動でどちらのネットワークを利用するか振り分けることにより実現しているため端末の利用者は、セキュアブラウザなどを起動したり、回線を使い分けたりする必要がないという。

また、Microsoft 365の「Exchange Online」(メール)、「OneDrive for Business」(ストレージ)、「Microsoft Teams」(ビジネスチャット・Web会議)などの機能を利用可能とすることで、セキュアで効率的なコミュニケーションと作業環境を実現。導入に際しては、NTT Comのノウハウを活用して設計・構築を行うほか、Microsoft 365の機能の一部だけを導入したいというニーズにも対応する。

さらに、端末の通信先や挙動などをリアルタイムに分析し、不正なアクセスやプログラムに対して迅速なセキュリティ対策(インシデントレスポンス)を講じることが可能なセキュリティマネジメントサービスにより、社外から直接クラウドサービスにアクセスしている端末に対しても、社内と変わらないレベルでエンドポイントのセキュリティマネジメントが可能になるという。