SAPジャパンは17日、人事・人財領域を広くカバーするクラウドソリューション「SAP SuccessFactors HCM Suite」を日本市場向けに拡張し提供する事を発表した。

「SAP SuccessFactors HCM Suite」は、クラウドで人事マネジメント分野をカバーするHCM(Human capital management)システムで組織管理や給与処理、スタッフ管理や採用管理、研修、勤怠管理に要員計画/分析など広い分野の人事マネジメントをクラウドで提供、人材管理をAIや自動化など先端技術を活用して運用できるスイート製品となる。

日本市場向けに大きく拡張を加え、データ保護やプライバシー管理機能強化、GDRPへの対応も図られている点も特徴で、企業が個人データ保管や処理について個人から明確な同意を得るための「同意管理」機能は、広範なプロセスで利用できる。GDPRのみならず、従業員個人のデータの保管や処理などデータ保護に関するニーズを前進させるもので、保持期間内の履歴データや個人データへのアクセスを制限する「データブロッキング」、従業員、外部求職者の情報を一括で抽出し、どのような個人データが保存されているかを確認できる「データ対象者情報レポート」機能や「データ消去」機能などが備わる。欧州のGDPRのみなならず、個人情報の取り扱いについては世界的にも高まりを見せるが、欧州は独国に本拠地を構える同社がプライバシー保護機能を随所に搭載した人事・人材クラウドを提供することになる。

同社は"あらゆる規模の企業がグローバリゼーションとデジタル化の波にさらされる中、組織の俊敏性を高め、変化の時代に勝ち残るための鍵を握るのが「人」です。業界をリードするSAP SuccessFactorsソリューションを利用することで、従業員の潜在能力を存分に引き出し、企業の目的と使命に効果的に結び付けることで、従業員が明確な目的に向けて働き、収益の向上につなげることができます。"とその意義を記している。