KDDIとKDDI総合研究所は4月24日、位置情報ビッグデータを用いて、日本国内の任意エリアにおける人口動態の推定および予測をリアルタイムに行う「人口動態分析/予測」技術を開発したと発表した。

  • システムの概要

    システムの概要

同技術はKDDI総合研究所で開発してきた、位置情報ビッグデータを活用した移動手段および経路の推定等の行動分析技術をベースとしており、GPSデータを中心とした位置情報ビッグデータを用いることで、任意エリアの人口分布だけでなく、移動者数や滞在者数、鉄道路線や走行道路ごとの移動者数等の詳細情報をリアルタイムに推定、予測することができる。

これにより、災害時における道路状況や避難場所、大規模イベント時における当該エリアや交通機関の混雑状況の情報提供が可能で、安心・安全な社会に向けた支援ができるという。また、任意エリアの滞在者に向けた動的広告配信の活用などにより、企業や地域経済の活性化の支援も可能だ。

  • 出力のイメージ

    出力のイメージ。従来の人口分布図(左)に加え、滞在者数や移動動線、流量を表示できる(右)