Microsoftは2018年4月10日(現地日時)、自社の対話型データ視覚化ツール「Power BI」における2018年3月の更新情報を公式ブログでアピールした。

新たにPower BIレポートに対するフィルターなど、利用者が行った表示形式の変更を60秒ごとに自動保存し、前回中断した状態からデータ分析が可能になる。同社は「Persistent Filters(固定フィルター)」と呼び、以前からプレビュー版を提供していた。

  • 「Persistent Filters」をリセットするボタンも用意している(画像はすべて公式ブログより抜粋)

    「Persistent Filters」をリセットするボタンも用意している(画像はすべて公式ブログより抜粋)

自身が所属する組織からPower BIビジュアルを取り込む機能もGA(一般提供)に達した。Power BI Desktopの「視覚化」から呼び出すPower BIビジュアルのインポート時に「自分の所属組織」を選択する。

  • Power BIビジュアルを組織内の管理データから取り込み可能になった

    Power BIビジュアルを組織内の管理データから取り込み可能になった

また、ヘルスケア産業の組織団体であるHITRUST(Health Information Trust Alliance)は、医療機関および関係団体によるセキュリティと法令遵守の実施を支援する枠組みとして、CSF(Common Security Framework)を定めてきたが、最新のPower BIはCSF 8.1認定基準に認定され、22種におよぶ認定・認証を獲得したこととなる。他にも、各種データソースを取り込むオンプレミスデータゲートウェイを更新し、Power BI Mobileにもダッシュボードやレポートを組織外のユーザーと共有可能にする機能を追加した。

  • 最新のオンプレミスゲートウェイは、バージョン14.16.6650.1となる

    最新のオンプレミスゲートウェイは、バージョン14.16.6650.1となる

阿久津良和(Cactus)