HAKUTOは、月面探査レースGoogle Lunar XPRIZEの期限をもって同チームの挑戦の終了を発表した。今後は、HAKUTOを運営するispaceは、月面探査ローバー「SORATO」の開発を通じて獲得した技術やノウハウを活かし、日本発の民間による月面探査への挑戦を継続する。
ispaceは、「Expand our planet. Expand our future. 〜人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ〜」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業。2019年〜2020年を目標に、独自で開発した月着陸船を月の周回軌道に乗せる「月周回」ミッションと、そして2020年〜2021年を目標に、月着陸船を月に軟着陸させて月面探査を行う「月面着陸」ミッションの2つのミッションを実行する予定となっている。
HAKUTO SUPPORTERS CLUBは、今後ispaceミッションの会員組織に引き継がれ、メールマガジン配信や限定イベントなども継続して行われるという。また、クラウドファンディング支援者の名前を刻印したパネルなども、ispaceのミッションで月面に届けられるという。
HAKUTOは、「2010年9月にレースに参戦してから7年以上ずっと目指してきた“月”。HAKUTOにとって、レースは賞金や名誉が目的ではなく、民間による月面探査の実現と新しい宇宙産業創出のための大きな目標でした。HAKUTO SUPPORTERS CLUB会員の皆様とクラウドファンディング の支援者の皆様をはじめ、多くの企業・団体・個人の皆様にご支援いただきました。皆様の存在がなければ、今のHAKUTOはありえません、本当にありがとうございました。そしてレース優勝という皆様の期待に応えることができず、誠に申し訳ございません。」とコメントしている。