独・Infineon Technologies(日本法人:インフィニオンテクノロジーズジャパン、以下 インフィニオン)は27日、コペンハーゲンを拠点とするMerus Audioを買収したことを発表した。
Merus Audioは、2010年に設立された、エネルギー効率に優れた統合オーディオアンプソリューションを提供する企業。同ソリューションは、発熱と設計スペースを最小限に抑えながら、スマートホームおよびバッテリー式スピーカーのオーディオ性能とバッテリー再生時間を最大化する。
Merus Audioの統合後、インフィニオンは、要求の厳しいアプリケーションにも対応する、包括的かつ最先端のクラスDオーディオアンプのポートフォリオを提供できるようになる。Merus Audioのテクノロジーは、出力レベル70ワット未満の製品をカバーし、インフィニオンがすでに持つPowIRAudio製品ラインを補完する。
また、Merus Audioのテクノロジーにより、インフィニオンのHMI(ヒューマンマシンインターフェース)のノウハウに新たな項目が加わる。センサーフュージョン技術や、レーダーやシリコンマイクテクノロジーを利用したソリューションは、より正確な音声認識を可能にするという。
なお、Merus Audioは、インフィニオンの既存のオーディオ事業に完全に組み込まれ、パワーマネジメント&マルチマーケット事業本部の一部となる。両社はこの買収の金銭的詳細については明らかにしないことで合意している。
インフィニオンのパワーマネジメント&マルチマーケット事業本部プレジデントのアンドレアス ウルシッツ氏は、次のように述べている。「この買収により、スマートスピーカー向けのシステムソリューションを完全に統合できるようになりました。Merus Audio社の革新的なオーディオアンプは、インフィニオンがすでに持つセンサーとオーディオ処理ノウハウを最適な形で補完します。」