日立製作所(以下、日立)は、ひとりひとりの暮らしに寄り添ったサービスの提案・展開を通して、住まいと暮らしの向上をめざす生活支援サービス事業において、サンヨーホームズと協創パートナーシップを締結することに合意したと発表した。

  • 協創パートナーシップと、「高齢者向け生活支援サービス事業協創プロジェクト」の概念図

    協創パートナーシップと、「高齢者向け生活支援サービス事業協創プロジェクト」の概念図

今回のパートナーシップ締結により両社は、人生100年時代における人々のQoL(Quality of Life)向上をめざし、協創の第一弾として「高齢者向け生活支援サービス事業協創プロジェクト」を開始する。同プロジェクトでは、サンヨーホームズの持つ住まい・介護施設や関連設備と、日立のIoT技術を活用して、人・家・街・社会をデータでつなぎ、家庭での高齢者の見守り支援サービスや、高齢者の生活や行動パターンを分析・見える化することにより、高齢者の健康を維持するサービスの展開をめざすという。

具体的には、要介護の高齢者と元気に活動できる高齢者が、ともに健康維持プログラムなどの各種サービスを受けられる「健康支援センター」を設立してサービスを提供していく計画となっており、新サービスの充実化や海外も視野に入れて店舗数と売り上げ拡大を図るという。さらに、離れて暮らす高齢者の日常の活動内容や変化をデジタルに捉え、家族に知らせる暮らしの様子見サービス事業の展開が行われるほか、日立の地域家電店「日立チェーンストール」に対して、高齢者の様子を見守りなど各種生活支援サービスの提案を行う予定となっている。

そのほか、高齢者の生活データを収集・解析することにより健康状態の維持をサポートするサービス事業の展開や、サンヨーホームズが開発する屋内移動支援ロボット「寄り添いロボット」に日立のIoT技術を活用した歩行画像解析技術サービスを付加した製品の提供を検討していくということだ。