アイシン精機は19日、米国シリコンバレーに同社の子会社であるアイシン・エィ・ダブリュと共同でファンド「Fenox Venture Company XX, L.P.」を設立することを発表した。

同社グループは、これからのクルマ社会に貢献する新たな技術開発を進めるため、「ゼロエミッション」「自動運転」「コネクティッド」という3つの分野を、次世代開発の核となる技術開発領域と定めて開発を進めている。しかし、この領域においては、グローバルで新技術創出や技術革新のスピードが今まで以上に速くなっている。

今回の新会社設立は、同社グループとして将来の競争力確保のため「電動化」「人工知能」「情報 通信」などの技術領域において、これらの優れた技術を有するスタートアップ企業を探索・発掘し、その最先端技術を活用する必要があると考えて決議したもの。これにより、同社グループの新技術創出や技術開発の更なる加速を図ることができるとしている。

新しい子会社の名称は「Fenox Venture Company XX, L.P.」、設立目的は、電動化や人工知能、情報通信、その他の成長技術分野における米国、アジア、欧州を中心とする世界のスタートアップ企業を中心とした投資。設立日は2018年2月(予定)、出資総額は5050万ドル(約55億円)。出資比率はアイシン精機が49.5%、アイシン・エィ・ダブリュが49.5%、Fenox Venture Management XX,LLCが1.0%。