国内AR/VR市場は2021年に108万台まで成長する見込み-IDC

IDC Japanは1月16日、AR(Augmented Reality)/VR(Virtual Reality)ヘッドセットの2021年までの世界/国内出荷台数予測を発表した。

IDCでは、2021年に出荷されるヘッドセットの合計は、2017年の960万台の約6倍となる5,920万台に達すると予測しており、これまで世界市場を牽引してきたSamsung Gear VRのようなスマートフォンなどを組み込む低価格のスクリーンレスビューワーではなく、今後は市場の中心が機器と接続するケーブル型とパソコン不要のスタンドアロン型にシフトし、スクリーンレス型はシェアを失うことになるだろうと予測している。

2021年にはスクリーンレス型のシェアはVR市場全体の14.8％となり、2017年の58.8％から大きく後退する見込みだという。今後、数年はPlayStation VRやMetaなどのケーブル型ヘッドセットが市場をリードし、2021年にはOculus GoやHololensのようなスタンドアロン型がAR/VR市場の半数近くを握ると予測している。

また、ケーブル型およびスタンドアロン型のVRヘッドセットは、ビジネス分野の出荷台数について、2017年の合計100万台から2021年には合計1,260万台に成長するとみられる。ケーブル型およびスタンドアロン型のARヘッドセットのビジネス向け2021年出荷台数は、1,560万台に増加するとみられ、ビジネス分野におけるインパクトはARがVRをしのぐとしている。

また、国内で2021年に出荷されるヘッドセットの合計は、2017年の30万台の約3.6倍となる108万台に達すると予測しており、内訳としては、ARヘッドセットが8万台、VRヘッドセットが100万台となる見込みとなっている。