GMOクラウドとハウステンボス、hapi-robo(ハピロボ)の3社は、IoT技術の活用によりリモートでゴミの量を把握できる「スマートゴミ箱(仮称)」を、ハウステンボス内のアムステルダムシティ全域(約4万2000平方メートル)に設置し、有用性を探る実証実験を開始した。

「スマートゴミ箱」は、GMOクラウドの「IoT の窓口 byGMO」とハピロボが共同開発したもの。ゴミの量を検知するセンサーを搭載することで、インターネットを通じて遠方からゴミの溜まり具合を把握することが可能。この機能により、スタッフのゴミ箱の確認作業を削減し、業務効率化を実現することが期待されている。

実験に際して、ハウステンボス内のアムステルダムシティ全域(約4万2000平方メートル)のゴミ箱36個のうち18個を「スマートゴミ箱」に交換。ゴミが満杯になりそうなタイミングで、スタッフが装着しているヒアラブルデバイスにメールを自動送信して読み上げ通知するシステムとなっている。

実験期間中、ゴミの滞留をスタッフへ通知する日としない日を分け、それぞれにおいて「スタッフが1日にゴミ箱を確認しに行く回数」を計測。その数値を比較して、ゴミ収集業務の効率化を検証する。平日、土日祝日や繁忙期など、来場者数の変化にも対応できるか検証するために、期間中はスタッフにゴミの量を通知する日としない日をそれぞれ複数設定して計測を行う。

なお、今後、「スマートゴミ箱」は、大型のリゾート施設やショッピングモールなどへの展開も視野に入れて展開していくとのことだ。