ON Semiconductorは、ADAS、ミラーリプレイス、リアおよびサラウンドビュー・システム、自動走行などの車載アプリケーション向けに、従来以上の性能と画質をもたらすCMOSイメージセンサ・プラットフォーム「Hayabusa」ならびに、ファミリ製品「AR0233」を発表した。
同プラットフォームは、業界トップクラスの10万エレクトロンの電荷容量を備えた、3.0μmの裏面照射(バックサイドイルミネーション)ピクセル設計を特徴としているほか、LEDフリッカー抑制(LFM)と同時に機能するオンチップ・ハイダイナミックレンジ(HDR)、リアルタイムの機能安全、車載グレード認定などの重要な車載対応機能を備えているとのことで、これにより自動車メーカーは、ユーロNCAP 2020など進化するADASの標準規格に対応することができるようになると同社では説明している。
また、同ファミリでは、センサが問題や潜在的なエラーを発見した場合にシステムプロセッサに警告する、ISO26262準拠のリアルタイムの機能安全の機能群を備えているため、ASIL-Cまで対応するシステム設計が可能になるという。
同ファミリの最初の製品となるAR0233は2.6MピクセルのCMOSイメージセンサで60fpsで動作し、ウルトラ・ハイダイナミックレンジとLEDフリッカー抑制はもとより同プラットフォームのすべての機能を同時に実現したものとなっている。
なお、同製品は、すでに早期アクセスプログラムのカスタマには、サンプル提供を開始しているという。