ネットワンパートナーズは10月23日、米国Cloud4Wiとディストリビュータ契約を締結し、店舗のWi-Fiを活用したデジタルマーケティングを実現する小売業向けクラウドサービス「Volare」を、同日よりパートナー企業経由で販売開始すると発表した。
「Volare」は、Wi-Fi利用者数を増加させる「手軽なゲストWi-Fi認証機能」と、販売促進を加速する「豊富なマーケティング機能」で構成されているクラウドサービス。具体的には、ゲストWi-Fi認証機能では、主要ベンダの無線LANアクセスポイントに対応し、来店者は利用しているSNSのアカウントでログインするだけで、簡単にゲストWi-Fiサービスを利用することができる。
また、Wi-Fi接続時に表示させるスプラッシュページ(全画面にイメージ画像を表示するページ)や、認証画面を兼ねた店舗情報ページを作成することも可能。用意されているテンプレートに画像や文字を入れるだけで、ブランドイメージに沿ったページを簡単に作成でき、新商品情報やキャンペーン情報等をWi-Fiサービス利用者に提供できる。
マーケティング機能では、Wi-Fiサービス利用者に向けて広告や割引クーポン等を配信可能で、さらに配信タイミングや配信対象者も管理可能にすることで、より効果的な販売促進を実現するという。例えば「3回来店した人にだけ、来店時に特別割引情報を入れたメールを配信する」といった顧客ロイヤリティ向上策も可能だ。
そのほか、Facebookアカウントでログインした来店者に、ブランド公式アカウントへのフォローや店舗へのチェックインを促すことで、SNS上での拡散も図ることもできるという。
ネットワンパートナーズでは、同サービスの導入によって、既設のWi-Fiネットワークを活用しながら、来店者数の増加・滞在時間の増加を実現するとともに、各種マーケティング活動によって売上向上・顧客ロイヤリティ向上を図ることが可能になるとしている。