ネットワンパートナーズは6月28日、標的型攻撃対策を組み込んだ検証済み仮想デスクトップパッケージ「EgisDesktop」を販売開始すると発表した。

「EgisDesktop」は、パロアルトネットワークスの次世代エンドポイントセキュリティソフト「Traps」、ヴイエムウェアの仮想デスクトップソフト「VMware Horizon」、サーバ仮想化ソフト「VMware vSphere」、シスコシステムズのサーバ「Cisco UCS」、データセンタースイッチ「Cisco Nexus」、ティントリのクラウドプラットフォーム「Tintri VMstore」で構成される。

これらによって、未知の脆弱性を突く攻撃(ゼロデイ・エクスプロイト)や高度なマルウェア攻撃の防御を可能にするとともに、ある仮想デスクトップで急激な負荷が発生しても他の仮想デスクトップの性能に影響しないように自動的に調整して安定したパフォーマンスを実現する。

また、仮想デスクトップ単位で仮想マシン・ストレージ・ネットワークそれぞれの遅延発生箇所を単一の画面で可視化できる。

「EgisDesktop」の主な販売対象は、拡張が容易な500ユーザー版「EgisDesktop 500」と、大規模環境向け1000ユーザー版「EgisDesktop 1000」の2モデルを用意しており、今後、小規模環境向け200ユーザ版の提供も予定しているという。

同社は「EgisDesktop」の開発にあたり、「Traps」が仮想デスクトップにもたらす高度なセキュリティと「Tintri VMstore」が基盤にもたらす安定したパフォーマンスについて、エヌ・ティ・ティネオメイトと共同検証を実施。

この検証データに基づき、ネットワンパートナーズは「EgisDesktop」を開発し、NTTネオメイトはクラウド型デスクトップサービス「AQStage 仮想デスクトップ」の、今年3月から提供開始された新プラン「AQStage 仮想デスクトップマネージドセキュアプラン」の開発に反映している。