hapi-robo st(以下ハピロボ)は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施している「ロボット活用型市場化適用技術開発プロジェクト」へ、セック、THK、名城大学と共同で提案を行い、委託先として採択されたことを発表した。同社は「レストラン向け共働ウェイターロボットの研究開発」を担当し、来店者と気の利いた会話をしながら席に案内したり、注文をとって食事を運んだりする接客ロボットの実現を目指す。

人・ロボット共働環境

この共同プロジェクトでは、「人と共働して軽作業をするロボットプラットフォームの開発」を研究テーマとして、ロボットの未活用領域であるレストラン やコンビニエンスストアなどの店舗における軽作業(接客、配膳、陳列など)を行うロボットの開発に取り組むもの。

飲食店での人の採用が深刻な問題となるなか、IoTデバイス(カメラ、センサーを含む)からのリクエストを異種・同種のロボット同士や人とロボットが共働しながら、受付→席誘導→注文→配膳→決済→片付けまでを効率的にこなすレストラン向け共働ウェイターロボットを実現する。この実現においては、従来業務の単純置き換えでなく、IoT・ロボット活用時代の新しいウェイター業務を再構築する予定だとしている。

また、この開発では、顧客要求受付からウェイター(ロボットと人)の最適割当と移動ルートの特定および移動機能、受付・注文・精算時における顧客情報に基づく柔軟なコミュニケーション機能、人とロボットが非常に近い位置関係にあっても、ロボットが声をかけながら安全に配膳・片付けを行う機能などを開発していくということだ。