ユビキタスは、Linux、Androidシステムの高速起動ソリューション「Ubiquitous QuickBoot」(以下、QuickBoot)の最新版「Ubiquitous QuickBoot Release 2.0」(以下、QuickBoot R2.0)のSDKを、Lite、Pro、Automotiveの3つのエディションとしてラインナップ化し、10月より発売することを発表した。
QuickBootは、同社が開発した起動技術を使用したソフトウェア。アプリケーション側で使用しているメモリ量に依存せず、電源オフの状態からわずか数秒で起動して使用できる状態になる。
ユーザーインターフェイスを持つ機器を高速に起動して操作を開始できるため、カーナビをはじめとする車載機器を中心に、パネルコンピューターやセールス支援端末、デジタルカメラ、無線機器、レーダー装置、医療診断機器、電子ブック、スマートテレビなど、幅広い分野で採用が拡大している。今回、現場からのフィードバックを反映し、継続的に改良・機能強化したQuickBootを約4年ぶりにアップグレードし、QuickBoot R2.0 SDKとして提供する。
QuickBoot R2.0では、最新の半導体技術を活用した新しい技術により、スナップショットイメージの読み込みを従来比で約40%高速化するなど大幅に機能が強化されている。また、提供される機能やサービス内容によりエディションを分けることで、QuickBootがさらに多くの組込み機器開発プロジェクトで利用しやすくなる。特にStandardモードのみをサポートしたLite Editionでは、従来のQuickBootの導入が難しかった顧客の要求に応え、価格を抑えながらも高速化を図っている。
なお、同社は10月5日 15:00~17:00、同製品を紹介するセミナー「QuickBoot新リリース R2.0 ご紹介セミナー」を開催する。会場は東京都・新宿のユビキタス 本社。参加希望者は申込ページより申し込むこと。また、11月15日~17日に神奈川県・パシフィコ横浜で開催される、組込み総合技術展「Embedded Technology 2017」のユビキタス・AIコーポレーションブースにて、QuickBoot R2.0を使用したデモを行う予定だということだ。