NTTドコモは、同社のLTE回線が、渋谷区教育委員会が推進するICT教育システム「渋谷区モデル」に採用され、9月より渋谷区内の全小中学校の児童、生徒、教師約8,800人が利用を開始することを発表した。

「渋谷区モデル」イメージ

「渋谷区モデル」のネットワークイメージ

渋谷区モデルは、児童生徒にLTEタブレットを配布して、学校に限らず「いつも、どこでも」学べる学習環境を用意し、21世紀型能力を身に着けられる学びを提供していくもの。

同社は、2016年5月から2017年3月まで渋谷区内の小学校5年生を対象に、LTE回線を内蔵したタブレットとクラウド上で利用する学習ツールを活用することで、児童同士や児童と教師がコミュニケーションをとりながら協働して学習する渋谷区モデルの有用性についての共同実証を行ってきた。

その結果、児童や教師が同じ学習環境を備え、学校に留まらず、場所や時間を選ばずにコミュニケーションをとりながら協働して取り組むことで、他の児童から刺激を得たり、考えを深めたり、友達からコメントをもらうことでやる気につながるなど、学習意欲向上への効果が確認できたという。また、教師と児童のコミュニケーション時間や学力の向上、児童のICTリテラシーの向上などの効果も確認できたとしている。

同社は、これらの検証結果により、渋谷区モデルの導入においてモバイルネットワークの有用性やドコモのLTE回線の品質が評価されたと説明している。