馬野:人によって好みのタイプは様々で、薄い顔が好きな人もいれば、濃い顔が好きな人もいます。体型やヘアスタイルも含めると、ぽっちゃり、スリム、マッチョ、ショートヘア、ロングヘア……好みは一人ひとり違いますよね。そのため、ユーザーが自分のタイプに応じて自由に選べるよう、好みの顔で選べるアプリですよ、と打ち出しました。

―― ただ、「顔」を押し出すと、誤解される恐れもあります。「好きな顔、タイプで探す」とは出していますが、「イケメン、美人が使っている」と誤った解釈をされるリスクもなくはないのかなと。

馬野:おっしゃる通り、「カッコいい人、かわいい人だけに向けたサービス」にはしたくないですし、そう受け取られないよう、考えを尽くしてブランディングしたつもりです。「あなたの好きなタイプの顔を選べます」「パーツごとに選べます」といった点を強調して見せるようにしました。ただ、「顔」というワードをしっかり使ったプロモーションを仕掛けたところ、否定的な意見をいただくこともなく、効果としては良かったです。

―― リリース当初を含め、どのような媒体でプロモーションをしていますか?

馬野:主にFacebook広告で、Twitter広告も出稿しています。主要ターゲットは20代前半の男女。ユーザーの平均年齢も男性で26歳、女性で23歳くらいです。

―― 若いですね! 他のマッチングサービスとは違い、Twitter認証があるのは、ターゲット層の中心が若年層だから、だったんですね。

Twitter認証は珍しいかもしれませんね。若者の間でFacebook離れが見られることもあり、Twitterでも広告を出すことにしたんです。Twitter広告から入ってきたのに、Facebookでしか認証できないと、「自分はFacebookのアカウント、持ってないよ……」と離脱する人も出てしまい、もったいないですよね。だからTwitter認証を設置して入口を増やしました。

―― 最後に今後の課題と展望を教えてください。

馬野:マッチングサービスは継続率が低いサービスの一種です。会員登録後、7日後の継続率は半分以下と言っても過言ではありません。そのため、新規ユーザーを獲得するのがとにかく重要で、現状は広告中心に新規ユーザーを獲得しています。

―― やはり広告頼みの比重が大きいということですね。

馬野:むしろ、マッチングサービスへの自然流入をどう増やすかは、各社頭を悩ませているのではないでしょうか。ただ、人はいつでも出会いを求めていて、合コンや街コンなどのリアルな出会いだけでなく、アプリを通じた出会いも徐々に認知されるようになりました。

mimiのように月額3,600円~(男性の場合。女性は基本的に無料)で、効率よく恋活ができると、知ってくれる人が徐々に増え、健全で良いサービスだと口コミで伝えられるようになれば、広告以外からの流入も増えると信じています。そのためにも、僕たちは本質的に良いサービスを作り、進化させ続けていきたいと考えています。

―― ありがとうございました。