ゼンリンデータコムは、ネオスが実施するタブレットと位置情報センサーを搭載した「スマートキッズカート」の実証実験に「屋内動態管理ソリューション」を提供したと発表した。同実証実験は三井ショッピングパークららぽーと立川立飛で行われる。実施期間は8月15日~8月27日の10:00~18:00。
「スマートキッズカート」は、ショッピングモール等の商業施設での利用を想定してネオスが開発した、子供連れ用ショッピングカートに、 タブレットと位置情報センサーを実装したもの。同実証実験では、実際に子連れ客に同キッズカートのプロトタイプ(5台)を利用してもらい、その利用動向や傾向、ニーズを定性的・定量的に調査する。キッズカートには、「クレヨンしんちゃん」と「beポンキッキーズ」を起用したコンテンツが搭載されており、子供にとって退屈な時間とも言える買い物を飽きることなく「楽しいひととき」とする。また、知育的な効果も得られる環境を提供することで、親もスムースかつ快適に買い物に集中できる「お買い物スムース化」を実現するという。
同実証実験では、ゼンリンデータコムとネオスは共同で、商業施設内におけるカートユーザーの移動履歴や滞留状況などの動線情報を取得し、分析を行う。これらのデータを活用し、施設内の行動パターンや傾向の把握、戦略的なマーケティング・広告宣伝施策の実施、さらには店舗レイアウトやイベント会場の設計、スタッフの適正配置など、店舗運営の品質向上の可能性を検証していくという。また、同実証実験で得られた調査結果やノウハウをもとに、IoT分野におけるスマートキッズカートの事業化を推進し、さらには取得した動線分析データの効果的な活用方法の研究を加速したいということだ。