Phoronixは8月1日(米国時間)、「Windows 10 WSL CPU Scaling Performance vs. Linux」において、Windows 10の「Windows Subsystem for Linux(WSL)」の機能を使って動作するUbuntuと、ネイティブに動作するUbuntu 17.04、Fedora 26、Clear Linux、CentOS 7のベンチマーク結果を掲載した。ベンチマークの狙いは、マルチコアプロセッサにおけるCPU処理のスケールの違いを確認することだという。

掲載されているベンチマークの結果からは、WSLで動作するUbuntuとネイティブに動作する各Linuxディストリビューションでは、ベンチマークによって多少の差はあるものの、CPUバウンダリな処理はほとんど差が見られないことを確認できる。

Windows 10 WSL CPU Scaling Performance vs. Linuxより抜粋

Windows 10 WSL CPU Scaling Performance vs. Linuxより抜粋

Windows 10 WSL CPU Scaling Performance vs. Linuxより抜粋

Windows 10 WSL CPU Scaling Performance vs. Linuxより抜粋

一方、WSLで動作するUbuntuはディスク性能はあまり期待できないことも確認できる。ディスクI/Oが発生するタイプのベンチマークではあまり性能が発揮できていない。Windows 10のWSLのレイヤがI/O性能を下げる原因になっていることが推定される。