図研エルミックは7月26日、機械設備に安全性を向上する制御機能を持たせ、作業者や資産を守ることを目的とした機能安全規格に対応した機械類を、FAネットワーク上で相互に通信させるためのソフトウェア開発環境「Ze-PRO CC-Link IE Safety SDK」の販売を8月より開始すると発表した。

同SDKは、三菱電機が開発した「CC-Link IEフィールドネットワーク 安全プロトコルスタック」を活用した「CC-Link IE Safety」に対応した製造に関する情報とともに機能安全に関する情報をやりとりするための通信処理部をミドルウェア化したものを中心に、ドライバーとアプリケーションプログラムそれぞれのサンプルを付加したもの。同社では、同SDKを活用することで、設計作業の効率化を図ることが可能となり、システムを開発する企業は、自社製品のコア機能の開発に集中することができるようになると説明している。

また同社では、開発環境に加え、機能安全に関するセミナーやコンサルティング、また機能安全機器の開発をパートナー各社と共にサービスとして提供していくとするほか、必要に応じて機能安全機器認証代行サポートサービスまで提供することで、法規制への対応が求められる設計者の全面的なサポートを図っていくとしている。

なお、同SDKは、主に工作機械や産業ロボット、センサ、アクチュエータの各メーカーでの使用を想定しており、価格は350万円からとしている。

「Ze-PRO CC-Link IE Safety SDK」の適用イメージ