フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、X線血管造影撮影装置Azurion(アズリオン)、Allura(アルーラ)ファミリーに対応する、経皮的冠動脈形成術(PCI)を支援する最新システムソリューション「iFR Roadmap(アイエフアール ロードマップ)」の販売を開始した。
「iFR Roadmap」は、フィリップスが2016年6月より販売しているPCI Suite(ピーシーアイスイート)の2つの機能である、動画による冠動脈ロードマップ機能(ダイナミックコロナリーロードマップ)、高速強調画像処理をした冠動脈ステントのライブ拡大表示(ライブステントブースト)のうち、動画による冠動脈ロードマップの機能を強化したもの。iFR(フィリップス独自の虚血評価指標)の値とプルバックカーブをリアルタイムで自動表示し、心臓冠動脈疾患の低侵襲性治療を支援する。
同製品では、位置同期を1画面で行うことにより医療従事者のワークフローを改善する。また、同一画面で比較レビューができるため、計測後の治療戦略が立てやすくなるほか、解析データは血管画像と同時に保存可能でPACS(医療用画像管理システム)へ転送可能なため、解析時のデータ呼び出しが容易となる。
今後の展望として、PCI治療を支援するライブイメージガイダンスの包括的なソリューションとしてPCI Suiteをさらに発展させ、2017年3月に発売したX線血管撮影装置の新世代プラットフォーム「Azurion」をはじめ、ライブイメージガイダンスツールにおいても、医療現場のニーズに即した新機能の開発を続けていくという。
なお、同社は、7月6日から8日に国立京都国際会館で開催される「第26回日本心血管インターベンション治療学会 CVIT2017」にブース出展し、「iFR Roadmap」と「Azurion」の製品概要説明を実施予定だ。